レジストロアウルのボディ(アルミサイディング)について
イオンモール東大阪での譲渡会を行いました。大きい商業施設でははじめての開催で、本当にたくさんの方に来ていただきました。ありがとうございます。
レジストロアウルのボディはアルミサイディングという建材でできています。
この建材を使うことによって特徴的な見た目のキャンピングカーとして仕上がっているのです。
建材ということは家を作るのに使われる材料が用いられているということで、メリットもあれば、デメリットもあります。
今回はアルミサイディングというレジストロアウルのボディの素材について紹介したいと思います。
ミスティックプランニングが製作しているマクレントコンフォートスタンダードにもアルミサイディングが使用されています。
これをキャンピングカーのシェルに使うことのメリットはなんでしょうか?また、デメリットは?メーカーさんから聞いたことと、自分で使ってみてどう感じたかをお伝えしたいと思います。
メリット
①軽量にできている
建材の金属サイディングの中で特に軽量にできています。車において重量は重くていいことはほぼないので(特に重量に余裕のないライトエースというクルマにおいては)軽く作ることができるアルミサイディングはライトエースにはうってつけの材料だと思います。
ちなみに架装部分の重量は標準で490キロとフレームや家具込みの重量としては驚異的な軽さではないでしょうか?
②汚れやサビに強い
しつこいようですが、アルミサイディングは建材です。
そう、家に使う材料です。
ホコリや水垢などは付きますが、洗えばフツーに落ちてくれるのでお手入れは結構カンタンです。
(高所恐怖症でなければ)
長期的な目で見れば、一般的なキャンピングカーに使われているゲルコートのFRPに比べてもお手入れは楽です。コーティングをしなくてもバーコード汚れの落としやすさが違います。
また、このように車体に両面テープや養生テープでポスターを貼っても大丈夫です。
FRPゲルコートの車も所有しているので、比較できました。
トヨタ車体のコムスです。この車の紹介もいずれ…
③強度が高く柔軟性に優れる
素材が柔軟にできているため、フレームのボディバス工法と合わせていざという時の衝撃の吸収に役立ってくれます。
どうしてわかるか?実際に体験したからです。(笑)
おそらく日本最速で事故にあったレジストロアウルです笑
状況としては、私が2車線の道路の左側を直進走行中に、相手方の車両が右側車線からサイドミラーを確認せずに進路変更してきて接触しました。
それなりの衝撃があり、横転するかと思いましたが、レジストロアウルの軽量低重心設計の賜物か無事に停車できました。(回避のためにギリギリまでハンドルを切りましたが接触しました)
衝撃の割にはこんな感じの損傷でした。FRPならボディが割れていたでしょうし、重心の高い車両なら横転していたと思います。
以上がメリットです。べた褒めに感じるかもしれませんが、もちろんデメリットもあります。
ではデメリットはどうか?
①何年かに一度コーキングの打ち直しが必要
これは継ぎ目のある車の宿命です。アルミサイディングの継ぎ目にはコーキングが使用されているため、紫外線や走行中の揺れなどで、コーキングが劣化します。
コーキングの打ち直しをしなければいずれ雨漏り等のトラブルが出るでしょうから、しっかり点検してやる必要があります。
②車のボディと同様に硬いものでこするとキズがつく
これは金属製である以上避けて通ることができません。擦れて塗装が剥げてしまったところはおとなしくタッチアップしましょう笑
事故の写真をみていただくとわかるように、硬い面と接触するとキズがついてしまいます。
③修理にかなりの時間がかかる+修理できる場所が限られる
これが私が感じた最大のデメリットです。
メーカーのミスティックプランニングが新車の製作で忙しいこともあるのですが、この事故にあったのが6月の末で修理に出せたのが12月頭です。
理由は交換用のアルミサイディングの用意に時間がかかったため。
キャブコンでは屋根をひっかける事故が結構多く発生するようなので、修理にこれだけの時間がかかると業務に投入するのに気を使いますね。
ミスティックプランニングの生産が落ち着いてくれば、修理までの時間は短縮されるとは思います。
また、購入を検討される場合板金修理をどこで受けられるかを確認した方がいいでしょう。
大阪で購入する場合は、京都の亀岡での修理となります。
アルミサイディングという素材はキャンピングカーの材料として良い面もあれば、悪い面もあります。ただ、軽量化をはかることができるなど、重量制限が厳しいキャンピングカーにピッタリな面もあり、これからが楽しみな素材でもあります。
他のビルダーでも徐々に採用されるケースも出ているようなので、新しい選択肢になっていくことを期待しています。
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