タイヤトラブルはなぜ怖い?バイクで体験した話です。
キャンピングカーでタイヤにまつわるトラブルでだいたい目にするのが、タイヤバーストからの横転や走行中のハブボルト折れが多いかと思います。
その中でも、タイヤトラブルは最悪命にも関わる事態になりますから(走行中のハブボルト折れも怖いですが)
これからキャンピングカーに乗ろうと思っている方にもなぜ危ないのか知っていただければと思います。
今から10年以上前、私はスズキのアドレスV125というバイクに乗っていました。
このバイクは原付に毛の生えたサイズの軽量ボディに当時最強クラスのエンジンを搭載した「通勤特急」と言っても差し支えがないような俊足バイクでした。
そんなバイクに乗っていて2年目の夏
リヤタイヤの空気が抜けているような気がしたのです。
よく見るとタイヤのサイドウォールにネジが刺さっていて、そこから空気が漏れていました。
仕方がないので、パンク修理キットで応急的に修理して近いうちにタイヤ交換しようと考えて仕事に向かったのです。(今思うとこの時にすぐタイヤ交換しておけばよかったのですが…)
その後何度か通勤していて、特に不具合を感じていなかったので、そのまま乗っていました。
写真はイメージです。
ところが、ある日通勤のため2車線のオーバーパスに差し掛かったところ、後輪に違和感を感じました。
その時は止まれるところがなかったので50キロくらいに減速して左側車線を走行していました。
そして、坂の頂上に差し掛かったところで、突然バイクの後輪がドリフトのように流れながら右車線まで一気に飛ばされたのです。
私は慌ててアクセルを戻し壁に衝突する寸前で停止することができました。
たまたま後続車がいなかったことも幸いでした。この時他のクルマと一緒に走っていたらどうなっていたでしょうか?考えただけでも恐ろしいです。
ちょうど坂は上り切っていたので、左ギリギリに寄りながらゆっくりと坂を降りてバイクを止めました。
確認したところ、後輪のタイヤがボロボロになって外れかかっていました。
パンク修理したところの損傷が激しく、何かの拍子に修理したゴムが抜けて空気が一気に減り、
タイヤに過剰なストレスがかかった結果裂けてしまったようです。
タイヤの空気が急激に抜けた状態で高速回転したため、タイヤが強度と形を保つことができず、車体を右側に押し出したと考えられます。
今回減速していても壁に激突する寸前まで持っていかれました。
これが、重心が高く急激な姿勢変化に弱いキャブコンで起こったら大変なことになるのは想像できると思います。
キャンピングカーのタイヤはデリケートです。タイヤの空気圧は適正か?タイヤの状態はどうか?異物が刺さっていないか?3年以上タイヤを使っていないか?
しっかり確かめて安全にキャンピングカーを楽しみたいですね。
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