レジストロアウル納車1年目のインプレ走行編②
レジストロアウルにリチウムイオンバッテリー用のCTEKを搭載しました。これからの活躍に期待です。
前回に引き続きレジストロアウル納車1年後のインプレになります。
車体のわりに小さいタイヤを四隅に配置しているのが特徴的
以前にもご紹介したように、このクルマの使いやすさの秘密はセミキャブオーバーと呼ばれるこのレイアウトにあるようです。
今回も各パーツごとに紹介していきたいと思います。
まず、標準装備のタイヤ8PR 175R13-LT ブリジストンデュラビスについて
一般的なキャブコンキャンピングカーの標準空気圧は前後とも600kPaです。
空気圧を高めてタイヤを固く強くして重い車体を支えることを目的にしています。
普通車の空気圧は大体200~260kPaが多いことを考えると、トラックやキャンピングカーのタイヤがいかに固さ・強さ・丈夫さを求められているのかがよくわかると思います。
当然、これだけの空気圧をタイヤにぶち込むわけですから乗り心地がいいわけはありません(笑)
後述のサスペンションも含め、トラックは重いものを運ぶことを目的にしています。
そのため、サスペンションも硬く・強く・丈夫でなければなりませんから、乗り心地の面では乗用車とは勝負になりません。
それに対して、レジストロアウルの空気圧は前輪350kPa後輪450kPaです。
カムロードに比べるとタイヤも小さく・細く・頼りない感じもしますが、空気圧がさほど高くないのと、後述のサスペンション・軽量車体の合わせ技で、思ったほど乗り心地は悪くありません。
ライトエースのサスペンションは貨物車ではおなじみのリーフ式サスペンション
構造が簡単で、頑丈と貨物車にもってこいなサスペンションです。
重積載の車は一枚一枚が分厚いものが使われますが、この車は重いものを載せない設定なので、比較的薄いものを5枚重ねて取り付けてあります。
分厚いリーフは重たいものを積んでも沈み込みが少なく、お尻が下がるのを防ぐことができますが、乗り心地は固くなり 跳ねます。
それに対して薄いリーフを重ねる方法は、それぞれがたわむことで、厚いリーフを重ねたものとくらべて、柔軟に衝撃を吸収することができます。ただし、重たいものを積むのには向きません。
有名なところでは、ハイエースのバンとワゴンのリーフの違いでしょう、ネットなどで記事がたくさん出てきますので、ここでは割愛します。
当初、足回り強化はオプションの強化サスペンション(写真の緑色のパーツ)のみを採用しました(オプションで約45000円)が、追加でブレーキの強化も行いました。
これだけで軽貨物車くらいの乗り心地になります。
ちなみに強化サスペンションは前後ともにオプションがありますが、4WD車は後輪のみに装着できます。前輪ノーマルで乗っていますがこれなら強化サスペンションなしでもいいかな?と思っています。(我が家のアウルは2WDです。)
街中のカーブを曲がる時や、ブレーキを踏み込んだ時の挙動は普通車に近く、恐怖感はあまりありません
ただし、軽量で横の断面積が広い構造なので、強風の高速道路はハンドルがとられます。
その際は安全を考え、ゆっくり走っているトラックの後ろを走るようにしています。
とりあえず乗ってみて必要であれば、スタビライザーなどを検討すればいいでしょう。
レジストロアウルのブレーキ
一般的なフロントディスク・リアドラムブレーキです。
1年間使ってみて、はっきり言って乗用車と比較すると効きません
止まれますが、甘いです。
以前のっていたノンターボタントくらいの効きですね(笑)
街中の40キロ程度の走行ならさほど不自由は感じませんが、幹線道路など60キロ程度での走行や、流れの早いところでは特にブレーキの踏み始めが弱く感じます。
普通車なら信号の停止線に合わせるのは簡単に感じますが、このてのクルマはコツがいります。きれいに止まるのは練習が必要でしょう。
カムロードは強化ブレーキがたくさん出ていますが、ライトエースはディクセルなどから数種類出ているのみです。
ただ、1年のっていてエンジンブレーキを併用するのに慣れてしまったので、私はノーマルのままで十分です。
去年、山道を延々下る機会が何度かあったのですが、2⇔3速のエンジンブレーキとフットブレーキを使いながら下りきることができました
(この車はギア比が低いので、減速のためのエンジンブレーキが使いやすいです。)
いきなり交換するよりも、運転してみて不満があるようなら交換でもいいような気がしますね。
結局、ディクセルの強化ブレーキパッドを購入して取り付けました。
正直もっと早く取り付けておけばよかったと反省しています。
走行中の感じを動画でお伝えするのがいいと思っていたところにメーカーの
ミスティックプランニングが試乗動画を上げていましたので、ご紹介します。
運転していて感じる騒音は、体感でこの動画の2~3割増し位の感じですね。
ケツの下には1500㏄のエンジンがありますから、下からエンジンノイズが勇ましく上がってきます(笑)
さらに、積載に対応するため低速寄りにセッティングされている4ATがパワーを引き出すために、このエンジンをぶん回します。
その結果、運転席はにぎやかになり、燃費が悪くなります。(リッター7㎞)
個人的にはマツダボンゴのように1800ccエンジン+5ATの組み合わせならもう少し静粛性や燃費が期待できると思うのですが…
(しかもあちらはロードスターの血統を受け継ぐL8エンジンです。)
新興国向けに造られた車両にそこまで求めるのは酷なのかもしれませんが、トヨタにも優れた1800㏄エンジンがありますから、なんとももったいない気がしますね。
ただ、パワーに不満があるわけではなく、 あくまでこの車の走行面での不満は極悪な燃費に対してのガソリンタンクの小ささです。(驚きの42ℓ)
このタンクのために、遠出では頻繫に高速のガソリンスタンドのお世話になることになります。
満タンでの航続距離が280㎞では、ちょっと遠出しにくく感じてしまいますので、オプションで大容量の燃料タンクがつけられるといいのですが、せめて60ℓはほしいです。
走行面での不満はいくつかありますが、誰かがリアエントランスのライトキャブコンを探しているならオーナーとしておすすめできる1台です。
まだまだ情報の少ない車種ですが、オプションも豊富で自分好みの一台に仕上げることができます。
次回は内装の使い勝手についてご紹介したいと思います。取り付けたリチウムイオンバッテリー用CTEKのレビューも載せていきますので、楽しみにしていてくださいね。
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